![]() |
22年度第4四半期のFO:ゆうちょ銀が底上げ 通期ではオファリング額4割減 |
22年度第4四半期のFO:ゆうちょ銀が底上げ 通期ではオファリング額4割減 ......................................................................... 22年度の第4四半期(23年1~3月、払込日、J-REIT除くインフラファンド含む)の既公開案件は11件、オファリング額は12件、オファリング額は1兆3632億962万円だった。前年同期(14件、2145億276万円)と比べ、件数は2件減ったものの金額は6.3倍と大幅に増加した。総額約1兆2316億円のゆうちょ銀行(7182/ジョイント・グローバル・コーディネーター:大和、野村、Gサックス、MUMSS)のグローバル売出が大きく全体に寄与した格好で、同案件を除けばオファリング額は1316億円に留まり厳しい市場環境を反映した結果となる。 ゆうちょ銀行の売出は事前報道を受け需給への警戒感が強まり一時急落したものの、売出と同時に発表した自社株買いと株式の消却が好感され、3月2日に2019年以来の水準となる1246円の高値を記録。その後米国のシリコンバレーバンク(SVB)の経営破綻を受けて銀行株に売りが広がり、ゆうちょ銀行株も14日には前日比2.07%安の1131円に下落するなど荒波の中での案件運営となった。ブックビルディングでは、国内一般投資家に79.5%、機関投資家に0.5%、海外投資家に20%の配分とし、全体で2倍台半ばの需要が集まった。売出価格は(ディスカント率2~4%、1%刻み)の下限で条件決定。翌日には871万2700株の安定操作が入ったほか、シンジケートカバー期間には2069万100株の取引が確認されている。 22年度通期では33件、オファリング額は1兆6077億9625万円。前年同期と比べ、39件減り、金額ベースでも4割減少となった。不透明な市場環境により、年度を通して資本市場の活用は限定的だったと言える。 (久保木 亜澄 DealWatch / Refinitiv) リフィニティブのディールス・インテリジェンスの第4四半期のリーグテーブル(均等割)による既公開株式(J-REIT、インフラファンド、ブロックトレード含む)総合ブックランナーでは、野村ホールディングスが首位(24件、4727億6420万円、24.8%)、第2位は三菱UFJモルガン・スタンレー(12件、3758億5150万円、19.7%)、第3位は大和証券グループ本社(20件、2963億3010万円、15.6%)となっている。 [SDC]League Table(均等割):既公開株式(J-REIT、インフラ、ブロックトレード含む)、ブックランナー 2022年4月1日~2023年3月31日(条件決定日ベース) (単位:百万円、%) 順位 引受会社 件数 金額 シェア 1 野村ホールディングス 24 472,764.2 24.8 2 三菱UFJモルガン・スタンレー 12 375,851.5 19.7 3 大和証券グループ本社 20 296,330.1 15.6 4 みずほフィナンシャルグループ 22 267,515.1 14.0 5 ゴールドマン・サックス 1 232,255.7 12.2 6 三井住友フィナンシャルグループ 17 62,318.5 3.3 7 JPモルガン 2 61,494.2 3.2 8 シティ 2 40,005.3 2.1 9 BofAセキュリティーズ 2 37,242.0 2.0 10 SBIホールディングス 2 12,990.2 0.7 11 岡三証券グループ 2 944.0 0.1 12 Jトラスト 1 279.8 0.0 一方、DealWatch編集部が算出した按分方式による総合ブックランナー・ランキングでは野村ホールディングス(12件、5613億1360万円、34.9%)が首位、第2位は大和証券グループ本社(8件、4422億2010万円、27.5%)、第3位はみずほフィナンシャルグループ(7件、2009億9060万円、12.5%)が続いた。 既公開株式:総合ブックランナー 2022年4月1日~2023年3月31日(払込日ベース) (単位:百万円、%) 順位 引受会社 件数 金額 シェア 1 野村ホールディングス 12 561,313.6 34.9 2 大和証券グループ本社 8 442,220.1 27.5 3 みずほフィナンシャルグループ 7 200,990.6 12.5 4 三菱UFJフィナンシャル・グループ 5 155,590.6 9.7 5 ゴールドマン・サックス 1 111,940.0 7.0 6 モルガン・スタンレー 2 76,330.3 4.7 7 JPモルガン 2 31,230.7 1.9 8 三井住友フィナンシャルグループ 3 8,805.4 0.5 9 SBIホールディングス 2 7,990.2 0.5 10 シティ 1 4,926.7 0.3 10 BofAセキュリティーズ 1 4,926.7 0.3 12 岡三証券グループ 2 944.0 0.1 13 Jトラスト 1 279.7 0.0 <株式リーグテーブルの計算方法について> 株式資本市場の引受実績を示す公式リーグテーブルは、各市場共通の「均等方式」を採用しています。一方、DealWatchでは、引受実績の実勢を反映するため、四半期ベースで「按分方式」によるランキングも配信しています。 ※ディールウォッチのコンテンツはRefinitiv(リフィニティブ)から直接提供するという方法でのみ配信いたしております。従いまして提供されましたお客様限りでご使用ください。コンテンツのいかなる部分も一切の権利はRefinitivに帰属しており、電子的または機械的な方法を問わず、いかなる目的であれ、無断で複製、翻訳または転送を行わないようにお願いいたします。 記事の内容や利用等に関するお問い合わせおよび照会はTEL:0120-161-916または、 markets.dwsales.jp@lseg.com までお問い合わせ下さい。 |